大人が楽しそうに遊ぶ、これが遊びの基本
「おもちゃを買ってあげても、あまりうちの子遊ばないんです」なんて話を聞きますが、お母さん、お子さんにお手本を見せてあげてますか? どんなに楽しいおもちゃがあっても、その遊び方を知らなければ、子どもたちは遊ぶことはできませんよ。いいですか、楽しそうに、とっても楽しそうに、お手本を何回も見せてあげるんです。そうすると、子どもも「あれ、何か楽しそうやな?」と、興味を持ち始めるんです。もしも、大人がつまらなそうに、おもちゃで遊んでたら、子どもは遊びませんよ。でも、どんなに楽しそうに遊んでいても、お友だちが遊んでいるおもちゃが欲しくなるんですね、子どもは…。

とにかく、安心させる
楽しそうに遊んでいたかと思うと、「あっちのおもちゃがいい」と言って、始まるいざこざ。公園の砂場など子どもたちの遊びの中では、必ずと言っていいほど起こりますね。3歳くらいまでは、自分の世界だけでしか遊べないから、「仲良く遊びなさい」なんて言われたって「意味不明!!」。お母さんに「かしてあげなさい」なんて言われたって、貸すわけがありません。なんてったって、子どもたちは自分のおもちゃを命がけで守っているんですから。逆に、お友だちのおもちゃも、また、命がけで取ろうとするんですね。だから、けんかになるんです。
けんかになったらどうするかって、とにかく安心させてあげるんです。「大丈夫、後でお母さんがかりてあげるからな、大丈夫って」。あれが欲しい、これが欲しいと言っているときの子どもはだいたいがパニック状態。だからまず、「大丈夫」と言って、子どもを落ち着かせるんです。大好きなお母さんやお父さんが「大丈夫」と言えば、子どもは安心するんです。
そして、落ち着かせてから子どもの意識を違うものに向かせるんです。その時のポイントが「楽しそうに」ですよ。いいですか「楽しそうに」。けんかした子がしていた遊びよりも、こっちの方が楽しそうと思えば、子どもは「さっきのけんかは、何やったの?」と言うように、ケロッとしてまた遊びはじめるもんです。一歩譲って、二歩引っ張る、わかりますか〜。
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