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芸大で工業デザインを学んでいた頃から、おもちゃデザイナーを目指すようになった、和久洋三さん。
童具製作やアトリエでの活動、保育園・幼稚園の指導などを通し、長年子どもたちと関わり続けていらっしゃいます。
今回は、羽田空港近く糀谷にある和久さんのアトリエ「童具館」を訪れ、お話を伺いました。童具館HPはこちら >>
童具デザイナー 和久洋三さん 子どもから学ぶことはたくさんある
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遊びの中に学びがある

僕はおもちゃとは言わず、「童具」という言葉を使っている。
「玩具」なんて言葉は使いたくないんですよ。「もてあそぶ」なんてものではない。まして「教具」という言葉も使いたくない。「教える」なんて、とんでもないよ。

それでね、ふと思ったんだよ。童謡、童話っていう言葉があるじゃないか。あの言葉には、学びと遊びの区別なんてないよね。おもちゃだって同じ。子どもは遊びながら学んでいるんですよ。ものすごいエネルギーでいろんなことを学ぼうとしている。だから童謡、童話と同じように「童具」でいいんじゃないかと思ったんだよね。

遊びの中に学びがある

子どもが求める世界を用意する

人間はみな自由にやりたいことをやって生きていたいんですよ。
心の中で求めているのは愛と自由なんだよ。みんなに大事にされたいっていう気持ちも、大事にしたいっていう気持ちもある。心が優しいとか思いやりがあるっていうのはみんな愛の一つの形ですよ。そういう子に育ってほしいでしょ。同時にその子がいきいきと自分がやりたいことをやって、たった一度の人生を送ってほしいじゃない。

子どものために親に何ができるかといえば、子どもが求める世界を用意してあげるってことなんだよ。子どもを医者や弁護士に育てようなどと具体的な願いを持って育ててはいけないんだ。子どもがどう育ちたいかをみてあげて、その手助けをしてあげればいい。


子どもが求める世界を用意する
「自分で!」「これなに?」を大切に 「自分で!」「これなに?」を大切に

人間っていうのは、皆、自分で生きたいんですよ。
だから2才くらいで言葉を覚えたとたん、「自分で!」って言い出すんだよ。自分の世界を自分で作りたいんですよ。親にああだこうだ指図されて生きる人間にはなりたくないんだね。その最初が「自分で!」っていう言葉に表れる。子どもってすごいよね。この頃に、人間が人生で求めるもの、願っているものをほとんど言葉にしますよ。

2才児は「自分で!」のほかに、「これなに?」ってうるさいほど聞いてきますね。 4才くらいになると「なんで?」「どうして?」という問いかけが頻繁にでてくるようになる。原因・結果を知りたがるんですよ。これは共に知的好奇心の表れだね。

なぜかというと、知ると自由になれるからなんだよね。
たとえば羽田空港までどうやって行ったらいいのか、道順をしっていたら、自由に行くことができるでしょ。知らなかったら行けないよね。知るっていうのは自由を獲得することなんだよ。だから人間はいろんなことを知りたがる。

その子どもたちが、勉強嫌いになるんだよ。知りたがらなくなり、勉強って聞いただけで背筋が寒くなるっていう子もいる。どんなに勉強のさせ方が間違っているか分かるでしょう。ほんとはもう学びたくてしょうがないのにね。知りたいことが教えられないからなんだね。例えば、友だちにカレーライスを作ってあげるとしたら、子どもたちは本気になって作り方を学ぶ。そして、実際にやってみるから、身につくし、いろいろなことが分かってくる。そういうあり方が、教育にもなきゃいけないんだよ。今の教育は、知識だけを与えているけど、一つの知識だけでは何にもならない。知識っていうのは、関係付けられて生きてくるものだから。それを知恵と言うんだよね。

僕は子どものころ、勉強をせず遊んでばかりいた。でも、それが今、みんな役に立っているね。みんなで関わりながら一つのことを組み立てていく喜び、人間とどう関わっていくかということを、自然と学んでいた。子ども時代は、人間同士や知識の「つながり」を、遊びの中でしか得ることができないんだよ。

子どもの力を信じる

大事なのは「子どもを信じられるかどうか」ということだね。もっと言えば「人間」を信じられるかということ。

親の多くは、子どもを信じてないんだよ。だから、粘土のように子どもを作ろうとするんだね。でも、子どもは皆、自ら伸びていくエネルギーと意思を持っている。それに添ってあげればいいんだよ。そうするとね、いきいきとするよ。その子らしい花を咲かせる。こう育てたい!と思うから、いらいらするんだよ。子どもに「ヤダ!」と言われて、軋轢が生じる。冗談じゃないよ。相手は違う人間なんだからね。親が思うようには育たないよ。

やはり最後は子どもに関わらなくてはいけないと思って、思い切ってプレイルームを開設して、本当によかったんだよ。子どもと関わって、大事なことをいろいろ教わったね。ほんとに子どもって優しいし、けなげだしね、ひたむきだし・・・。子どもから学ぶことは、たくさんあるよ。子どもから学べない大人はだめだよね。

子どもってすごいんですよ。ほんとにすごい。アトリエの活動の中で、目を見張るような作品や遊びを生み出す。皆、子どもたちがそんな底知れぬ力を持っているということ、思いもしないでしょう。僕も50を過ぎるまでは、そのすごさを分からないでいたんだから、非難できないね。もっと子どもの力を信じて、待ってあげてください。


 
 
童具作家 和久洋三さん
和久 洋三 さん
1942年生まれ。 童具作家。

1966年 東京芸術大学美術学部工芸科工業デザイン専攻卒
1966年 同大学院終了
1968年 株式会社フレーベル館入社 ※企画室で2年間遊具開発を担当
1968年 浦和市わらしべ保育園で2年間の保父体験。
1982年 ドイツで優良玩具に選定される。国際フォルム展入賞。
1982年 スペインのセビリア郊外で童具の創作と研究に専念
1989年 「童具館」を設立。
      ※童具館プレイルームで本格的に子どもの創造教育に取り組みはじめる


●童具館館長
●和久洋三わくわく創造アトリエ主宰
●日本おもちゃ会議顧問
●日本保育学会会員
●和久創造共育普及協会会長
●童具開発研究所WAKU所長
●日本人形玩具学会研究委員
●東北芸術工科大学客員教授


WAKU-SHOP
●「童具」の楽しさを体験したい方は「WAKU-SHOP」へ!!
WAKU-SHOP(童具館 2F)
営業時間:11:00〜17:00  定休日:木・祝祭日
住所:〒144-0034 東京都大田区西糀谷1-22-14
TEL.03-3744-0909 FAX.03-3744-0988 URL.http://www.dougukan.com/
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