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今回のインタビューは、セーター人形の生みの親である、田中周子さん。
お孫さんもいる、子育ての大先輩です!! さて、どんなお話がうかがえるのでしょうか。
動物として育っていれば、どんなことにも耐えられる おもちゃ作家 田中周子さん
セーター人形が生まれるまで
息子が5歳頃、つみ木で幼稚園や八百屋さんを見たて、その間に電車を走らせてよく遊んでいました。運転手さんやお客さんのつもりなんでしょう。電車の上にぬいぐるみを乗せるんだけれど、すぐに倒れてしまう。そのうちに息子は「ちゃんと座る人形ってないかな」って言うようになって・・・。

それから始終「座る人形」のことを考えるようになりました。ある時、お手玉から思いついて、胴体に小豆をいれた人形を拵えたら、ちゃんと座ったのです。材料は古いセーターだし、新しいものは何も要りませんでした。結局、完成まで8年がかかり、息子は中学生になっていました。

子どもって、結構意味のあることを言っているものだと思いました。日々の営みの中には重要なものがもっとあるのかもしれませんよ。


生活は、もっと単純なもの
今、子育てしている世代の方たちは、外でのんきに遊んだり、泥まみれになったり・・・、そういう「動物的な遊び」が足りなかったんじゃないでしょうか。

プロフィール
田中周子(たなかひろこ)さん

1938年生まれ。自由学園卒業。地域で「子どものためのリビングルーム」を主宰

「遊びと玩具研究会」世話人
「日本おもちゃ会議」前事務局長

子どもの生活・手仕事をテーマに執筆、講演・ワークショップなどの活動を続けている。


セーター人形
↑田中さん創案の「セーター人形」
生活はもっと単純なもの どんなことにも「どうしたらいいですか?」って、全部質問がかえってきます。 やりたいことをやっていいと言われて育った世代のはずなのに、とっても不自由そう。

今、収納・整理・・・と、片づけ方に関する本がたくさん出ていますが、片付かないことを悩むより、散らかす・汚す子どもがいる時期は、その活動をどう支えるか・・・を楽しく悩んで、明日またすぐ遊べるように片づけるというくらいでいいと思いますが。

全部マニュアルが欲しいのね。生きていくための基本は、もっと単純でいいじゃないかと思います。
小学校に入る前は「動物的に育つ」?
子どもが生まれてから小学校に入る前までの6年間、ちょうど「動物として育つとき」一番子育てに悩むのじゃないかしら。

動物として当たり前に育っていれば、次に来る知的発達にいい準備ができると思うの。よく歩き、よく走り、よく転んだりを、その子どものスピードで発達させて。幼いうちから書いたり覚えたりただやっていても、この身体の発達の時期には、子どもの身体が受け入れないのがほとんどでしょう。

「○歳なのに、まだこんなことも分かっていない」と、思うこともあるでしょうけれど、身体ができていれば、それが知的発達準備OKというわけで、その時期がきたら、頭にすっと入るようになる。まずはそれを受け入れる身体づくりが一番だと思います。


小学校に入る前は「動物として育つとき」
田中さんの手作り作品

セーター人形大集合!!
お母さんは子どもの先輩
人は誰でもみんな赤ちゃんだったわけで、いきなり大人になるんじゃない。自分も待ってもらった分、今度はぜひ、子どもを待ってあげましょう。待つことは、大人の訓練だと思います。本当に心しないとできません。

少しずつでも生活の中で、子どもが自分でできることが増えると、大人も何だか嬉しくなってくる。「なんでできないの!?」「ああ、もうやってあげちゃおうかな・・・」って、手を出してしまうと、解決しても、それは後味が悪い。

子どもが子どもらしく生きて欲しいって、誰でも思っていますね。口をはさんだり、手を出しちゃいけない・・・と、ただただ見ているだけでは、今度は何もしないお母さんになってしまう。

お母さんは子どもの先輩って、思ってはどうでしょう。親だからやらなきゃならないって固く思うのは、面白くないですね。お互いがパートナーなわけ。 だから教えてあげられるし、一緒にできる。見守るっていうか、子どもと「上手に付き合う」っていうのがいいんじゃないかな。母親としての自分らしさも出てくるでしょう。


今の子どもには「手仕事」が足りない
今の子には、「もっとやってみたい」「もっとこうならないかな」っていう欲が少ないと思うの。時代の流れで、手仕事が少なくなっていることに気がついたことから、針と糸でちくちく縫うだけでもいいからと思って「ちくちく縫い」のワークショップを全国各地で行ってみています。

年中さん、年長さんくらいでも全然大丈夫。危ないからっていうかもしれないけれど、1回やってみていただきたい。「1人で縫ってみなさい」っていうのじゃなくて、大人も一緒になってちくちく縫えばいいんです。子どもの「やりたい」と思う気持ちをうまく励ましてあげれば、縫うことがどんどん楽しく好きになってきます。技術はゆっくり後からついてきます。
「ちくちく縫い」のワークショップ

自分らしいやり方を見つける
今は仕事を続けるお母さんも多いと思うし、「手仕事」の時間などとてもないって言うかもしれないけれど、自分の子どもは今、何ができるのか、どうすればできるようになるか、生活の中で考えていくと、絶対そのうち、親も子どもも自分らしい何かが見えてくると思うの。 好きなこともそうでないことも・・・。


子育ては大変だけれど、世の中に大変じゃないことは、そんなにないんじゃない? 自分の気持ちの落ち着くやり方を見つけて・・・大変なことを楽しさに変えてみましょう!

田中さんに教わる子育てのヒント
○テーマを決めて考える
休みなしの子育ての時期、ただ漠然と悩むのではなく、自分の中に小さなテーマを出すといいですよ。例えば「食べること」をテーマにして、「食べるものが悪かったかな?」「食べる時間は?」って、頭の中を整理すると、もっと考えやすくなります。次には「衣」に関するテーマ、次は「住」に関する・・・という具合に・・・。
○「やりたい」ことをやる日を決める
子どもが面倒そうなことを「やりたい」ってイライラするなら、やらせるほうがずっといいじゃない。うちでは、ある時から、土曜日を「やりたい」ことをやる日って決めたんです。するとイライラをワクワクに変えられて、私も「じゃあ、土曜日ね」って言えるし、子どもにもすごく良かったみたい。気持ちが落ち着きました!
○家族の日をつくる
家族1人1人にその人の日をつくるのもおすすめ。月曜日は・・・誰、火曜日は誰・・・と、その人のやりたいことをやってあげる曜日。おやつもその人の好きなものを食べる。お父さんの曜日、お母さんの曜日も。自然にみんな自分の日を楽しみにするようになりました。自分を考えてもらう日があるっていいです。
取材を終えて
子どもをよく見ること、子どものやりたいと思う気持ちを助けてあげること、短い取材の中でも、田中さんにはたくさんのことを教わりました。本当に貴重なお時間をありがとうございました。

最近縫い物からはとんと遠ざかっていた私。田中さんの著書「型紙のない子育て」を見ながら、のんびりとセーター人形に挑戦しようかなと思っています。

型紙のない子育て―やってみる・考えてみる 型紙のない子育て―やってみる・考えてみる
田中周子/著 婦人之友社 1,260円(税込)
田中さんご自身の育児体験談とともに手作りおやつやおもちゃを紹介。
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