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コラム
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産婦人科医 山縣威日先生の「孫っていいものですね」


山縣威日 院長
山縣威日(やまがた たけひ)
医療法人サン・クリニック院長
1943年、北海道生まれ。1971年、札幌医科大学卒業。日本産婦人科学会認定医、日本東洋医学会認定医、日本母乳の会運営委員。「絆を強めるお産と育児」「女性の価値あるライフサイクル」の啓蒙、母乳育児の推進、子育て支援、孫育て支援、性教育、マリッジカウンセリングなどを通じて地域社会への貢献を目指す。

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指しゃぶりはこころの杖

出産したお母さんと赤ちゃんに会いに、おばあちゃんとお兄ちゃんがやってきました。回診でお部屋をのぞくと、赤ちゃんにおっぱいを飲ませているお母さんの周りで、お兄ちゃんが遊びながら指しゃぶりをしています。

 おばあちゃんが困ったように、「先生、お兄ちゃんの指しゃぶりは何とかなりませんか? お母さんと離れているせいもあるのでしょうけど、ほとんど一日中、口から指が離れないのです。みっともないですし、歯並びが悪くなったり、言葉が遅れたりしないかと心配です。」と言われました。

 指しゃぶりにはいろいろな思い出があります。私の恩師、国立岡山病院名誉院長の故山内逸郎先生が、指しゃぶりを何とかしてほしいと訴えるお母さんの前で、その子に「指はおいしいか。いいな〜、先生にもなめさして。」と言って、その子がくわえていた指をはずすと、さっとご自分の口にくわえられました。

そして「うまい、うまい!」と吸われたのです。これにはお母さんも、私たち研修医もびっくりでした。お母さんに指しゃぶりは害のないこと、個人差はあるが、必ず卒業することなどを教えられました。当時見事な吸いだこを作っていた子どもが我が家にいましたから、私自身納得させられました。

 日本の育児学を代表する平井信義先生(大妻女子大学名誉教授)は指しゃぶりの指のことを“こころの杖”であるとして、子どもが自分でこころの調和を保つ道具だから、取ってはいけない(転びます)と言われました。

 おばあちゃんにそのようなお話しをしますと、少し安心されたようでした。もしかして、お兄ちゃんが一番安心したのかもしれません。
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